埼玉県草加市のごとう整骨院です。ケガはもちろん、交通事故・自律神経の治療・アスリート専門筋膜治療・ボディエステなどを専門にしています。日曜日も診療しています。

つき指について

ごとう整骨院にも「突き指した～」といって駆け込んでくる患者さんは少なくありません。
いつも処置して思う事は「突き指を軽く考えすぎ！」なのです。
今回はその「突き指について」説明していきたいと思います。

まず、第一に「突き指は病名ではありません」

患者さんは「何したの？」と聞くと「突き指した」と答えます。
これは別に問題ないのですが、突き指は転んだ等と一緒で怪我をしたときの行為を表しています。
決して病名ではありません。

突き指の中には骨折、脱臼、捻挫などなどいろいろなケガの形があります。
そのため、「突き指した～」と言っても、治る時間は千差万別です。
その中でも一番治癒に時間がかかるものを紹介します。

マレットフィンガー（槌指）と言います。

これが、突き指の中でも治るのに一番時間のかかるマレットフィンガー（槌指）という怪我です。
＊骨折よりも治るのに時間がかかります！

この患者さんは掃除中にプラスチックの衣装ケースに突き指したと言って来院しました。
写真を見ると脱臼しているように見えますが、指が伸ばせなくなっているのでそのように見えるだけで脱臼はしていません。

マレットフィンガーは指を伸ばす筋肉（伸筋腱といいます）が突き指した際に断裂する事で起こります。
（腱性マレットフィンガー）また、伸筋腱の付着部の骨が剥がれる事でも起こります。（骨性マレットフィンガー）
通常骨折している方が治るのに時間がかかると思われがちですが、マレットフィンガーの場合は骨折していない腱性マレットフィンガーの方が時間がかかります。

治療法は手術や固定を行います。

今回は患者さんと話し合いの結果テーピングにて固定する事にしました。

治るのに時間のかかる腱性マレットフィンガーの場合約7週間ほど固定します。

その後リハビリを行いますので、完全に治るのに2から3ヶ月ほどかかります。

この場所の通常の骨折の場合なら、約2週間固定しリハビリを行い1ヶ月ほどで治るので、腱性マレットフィンガーは2から3倍の時間がかかります。

このように厄介な怪我も突き指には含まれるので、「突き指した～」などと軽く考えず必ず専門家の
判断を受けましょう！
この記事を通し、一人でも多くの人のお役に立てれば幸いです。
質問はお気軽にどうぞ♪